2016年7月23日土曜日

ミャンマー観光地 マンダレー Mandalay


     
  
ミャンマーのほぼ中央に位置するマンダレーは、現在ヤンゴンに次ぐミャンマー第2の大都市。イギリスに占領される前までこの国の最後の王朝がおかれていた。
1752年にアラウンパヤー王が開いたコンバウン朝(アラウンパヤー朝)の8代王パガン王のあとを継いで、1853年に即位したミンドン王は、首都を当時のアマラプラからマンダレーへ移す事を決定し、1857年から建設が開始された。ミンドン王が君臨した期間は短かったが、彼は仏陀や寺院を精力的に建設し、次々と目を見張るような壮大な建物を建てた。現在はマンダレーに残っているおもな仏陀や寺院は、ほとんどがミンドン王時代のものだ。人形劇などの伝統芸能が残っているのも元王都らしい。

マンダレーヒル (Mandalay Hill)


旧王宮の北東にぽっこりと隆起した標高236mのマンダレーヒルは、全体が寺院となったマンダレー最大の聖地。頂上の仏陀まで上る途中にも多数の祠や仏陀が点在し、一つ一つ見ながら歩いていくのも興味深い。

チャウットーヂー・パヤー (Kyauk Taw Gyee Paya)

マンダレーヒルの麓にある寺院。本堂にある大きな石仏は、マンダレーの約30km北にあるサジン山で採掘された巨大な一枚岩から彫られたもの。通常ミャンマーのお寺にある仏像は、信者が寄進した金箔に覆われて黄金に輝いているのだが、ここの仏像は大理石の素肌がむきだしのままだ。

グドードォ・パヤー (Kuthodaw Paya)


マンダレーヒルの南東の麓に、バガンのシュエズィーゴォン・パヤーを模して建てられたもの。確かに中央にある塔の形はよく似ているが、それほど大きくはない。それよりもこの仏塔を特徴づけているのは、境内を埋め尽くした729の小仏陀郡。それぞれの仏塔の中には、仏陀が悟りを開いてから死ぬまでの説教をまとめた経典を刻んだ石版が1枚ずつ納められている。

サンダムニ・パヤー (Sanda Muni Paya)


クドードォ・パヤーの西隣にあるこの仏塔は、ミンドン王が王宮造営の間、仮の王宮をおいていた。ミンドン王の弟王子で1866年に暗殺されたカナウンの遺体がここに埋葬されており、その上にマンダレーヒルの長であったウ・ケンティ師が仏塔を建設した。この境内にも1774の小仏塔を林立し、仏典を刻んだ石版が収められている。

シュエナンドー僧院 (Shwenandaw Kyaung)


建物の外壁や内側、屋根や入口の周囲は手の込んだ彫刻で装飾されており、建物全体が見事な芸術作品だ。かつてこの建物は王宮の一画にあり、ミンドン王とその第一夫人はしばしばここで過ごしたという。

旧王宮 (Old Palace)


ミャンマー最後の王朝となったコンバウン朝の王宮。敷地はほぼ正方形をしており、一辺が約3kmと大変広い。高さ8mの城壁に囲まれ、要所に物見の等が建てられている。城壁は幅約70mのほりに囲まれており、東西南北計4本の橋で市街と結ばれている。

マハムニ・パヤー(ヤカイン・パヤー) (Maha Muni Paya)


市街の南の外れ、旧空港から北西へ約1kmのところにあるマハムニ・パヤーはマンダレー最大にして最も重要な仏塔。マハムニ・パヤーの名は、本尊にあたる高さ約4mのマハムニ仏から着ている。この仏像は創建者のボートーパヤー王の手によってヤカイン地方から運ばれてきたという伝承があるため、ここは別名ヤカイン・パヤーとも呼ばれている。

ヤンキンヒル (Yan Kine Hill)

マンダレーの東、20kmほどのところにある寺院。マンダレーヒルを整備した高僧ウ・ケンティ師が約100年前に建立したといわれている。丘に沿って立つ寺の上部には、小さな洞窟の中に金の仏像と金の魚の像がある。ブッダは様々な動物や鳥、魚などに転生したことがあるといわれており、これは仏陀が魚であったとき、漁師から逃れるためにこの洞窟に入って助かったことから作られたという。

マハーガンダーヨン僧院 (Mahagandhayon Kyaung)


国内最大級、最高位の僧院のひとつで、全国から集まった1000人近い僧侶が修行生活を送っている。外国人の見学も歓迎しており、10:20頃訪れると大きなホールで大勢の僧侶が一斉に食事をする様子が見学できる。

ウー・ペイン橋 (U-Bein Bridge)

ウー・ペインとは、インワからアマラブラへと遷都された際の、市長にあたる人物。彼は寂れかけたインワの旧王宮からチーク材を運び、アマラプラの東に広がるタウンタマン湖を渡るために全長約1.2kmのこの橋をかけた。
160年近く前に作られた橋が、修復を重ねながら現在でも立派に人々の役にたっている。

【出典 地球の歩き方 ミャンマー(ビルマ)】

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