ヤンゴンの北東郊外、チャイティーヨーの山頂直下にある大岩の上に、ひとつの岩が危うい様子で鎮座している。今にも落ちそうで落ない不思議な岩だ。この岩の上に高さ7mほどの小さな仏塔があるが、この中に納められている仏陀の頭髪がバランスをとっていると言われている。
言い伝えでは11世紀、ある隠者が仏陀の頭髪を自分のまげの中に隠し持っていた。彼は国王に、自分の頭に似た丸岩を探し出すよう要請した。国王は海底に有った丸岩を山頂まで運び上げ、仏陀の頭髪をその上に祀ったという。この不思議な岩は、今も昔もミャンマーで屈指の巡礼地となっている。
【出典 地球の歩き方 ミャンマー(ビルマ)】
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